毎年11月3日・文化の日には、
茶道裏千家淡交会南紀支部の皆様による茶筅供養が、
当山で執り行われています。
茶筅供養とは、日頃お点前で用いてきた茶筅に感謝し、
その役目を終えた道具を丁重に供養する行事です。
茶道具に宿る「いのち」に手を合わせる、
まさに日本の美しい感性を象徴する儀式です。

例年通り澄み渡る青空に恵まれ、
この日も境内に秋の陽ざしがやさしく注いでいました。


境内には色とりどりの着物をお召しになった皆様が集い、
華やかでありながらも、どこか凛とした雰囲気が漂います。
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色づき始めた葉が風にそよぎ、静かに燃える茶筅供養の炎。
そこには「ものを大切にする心」「感謝を忘れない心」が
息づいていました。

今年は、通りがかった外国からの観光客の方々も足を止め、
珍しそうに見学されていました。

こうした光景は、私たち日本人にとっても
なかなか目にする機会の少ないものです。
改めて日本文化の深さと美しさを感じさせられました。
一服のお茶を点てるその裏に、道具を敬い、
感謝の祈りを捧げる伝統。
文化の日にふさわしい、心洗われる一日となりました。

和歌山県新宮市にあるお寺 日蓮宗本廣寺