急に寒くなってきましたね。
今月は慌ただしく過ぎ、今年もあと1か月ほどしかないとは
信じられない思いです。

さて、3日文化の日は、茶道裏千家淡交会南紀支部の皆様の
茶筅供養を行いました。
4茶筅

縁あって新宮城跡にあった茶筅塚を当山に移して行われています。
前日の荒天が嘘のように晴れ渡り、
例年の如く気持ち良いお天気のもと行われました。

13日は日蓮大聖人743遠忌お会式をお勤めしました。
24お会式

法話では、賽銭泥棒(未遂)が今年あった事から
思うところと仏教における善悪や仏教徒として
どういった身の処し方が良いのかとお話しました。
「人は善根をなせば必ずさか(栄)う」
と日蓮聖人は仰っているのですが、
自己中心的に幸せを求めるより、
多くの人の幸せを目指す善行の積み重ねによって
結局は自分も幸せに近づけるのだと思います。


敬禮2
21日は和歌山城ホールでの和歌山管区の法要に
出仕させていただきました。
敬禮

会場も法要の内容もいつもとは違い、
入念に練習を重ねて臨んだ法要でしたが・・・
それでも緊張するものですね。
貴重な体験が出来まして有難い事です。

法要前には多くの災害支援活動をなさっている松森上人の経験から
時間と共に変化する支援の有り方や災害時の心構え、
それに人の心や様々な視点でのいのちについてのお話があり、
法要後は上田上人のご出家の経緯や
ご自身の活動を通してのお話がありました。
人の生き方や僧侶としての生き方に思いを致しました。

そして和歌山市から帰ってきた翌22日の朝、
お檀家様が亡くなった知らせがあり枕経に伺いました。
この日も和歌山市で勉強会があったので
連泊して参加したかったのですが、
別の法務が入っていたので21日のうちに自坊に帰っていて、
おかげでお待たせする事なく
枕経や葬儀の打ち合わせが出来ました。

ちょうど対応出来るタイミングが意図せず合ったお葬儀でした。
喪主様も新宮から横浜に戻る予定だったものが、
飛行機の欠航によって足止めされたおかげで
その後の葬儀の差配を出来るという偶然が重なりました。
引き止められたんですかねえとはご本人の談です。
こういうめぐり合わせは往々にしてあるものですね。


和歌山県新宮市にあるお寺 日蓮宗本廣寺