暑い日が続きます。

もうすぐ土用の丑の日で、うなぎを食べる
食養生を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

この習慣が定着したのは、
平賀源内が丑の日に「う」のつくうなぎを食べれば
夏バテしないと広めたから、と
こじつけたように言われる事も多いのですが、
ただのこじつけとも言い切れません。
(そもそも平賀源内が言ったと書いてる文書はないそうですね)

実はもうちょっとよく考えられているというか
五行説に基づいた根拠があると言われます。
五行説はこの世界が木火土金水の5つの要素で
構成されているという考え方です。

この考え方で言えば、夏の土用があるのは
十二支をあてた暦では未(ひつじ)の月。
暑い夏は火の要素です。
この火の要素が盛んだと、
バランスが崩れ体調が悪くなるというわけですね。

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それなら冬、水、丑(未の対極)の要素を取り入れれば
バランスが取れるという事になります。
ですから冬の色である黒いもの、水の性質のもの、
丑に関連するものが良いという事です。

そうなると水中に生息していて、
色が黒い(
冬をつかさどる色は黒)、
「丑」の「う」が頭につくウナギは
条件にぴったりハマります。
これを未の月の対極である丑の日に食べる事で
水の力を補って体のバランスがとれるという考え方だそうです。

他にも
伝統的な食養生の習慣がありますが、
土用丑にはご祈祷をするという伝統もあります。
この時期にご祈祷を受けるとよく効いて
夏負けせず、悪いものを封じ、
一年を健康に過ごす事が出来ると言われます。

ほうろく灸祈祷が土用丑の日、各地で行われるのですが、
これはほうろく皿の上にお灸を置いたものをかぶって
ご祈祷を受け、頭痛や諸病を封じ、
元気に夏を乗り切ろうというものです。

頭の魔を払うという事で
一足早い受験生の合格祈願にも用いられます。

ほうろく灸祈祷

今年も本廣寺に於いて
土用丑の日、24日㈬、
ほうろく灸祈祷を行います。

朝9時10時11時
昼1時2時3時
この日限りです。(二の丑の開催はありません)

大人3000円 子供2500円お供えいただいております。
是非お参り下さい。
和歌山県新宮市にあるお寺 日蓮宗本廣寺