今年も一年間お世話になりました。

お正月のご祈祷の準備も整いまして、明日を待つのみです。
今年の大晦日も暖かでした。
全ての準備を終え、本堂にて読経し一年の安泰に感謝を捧げ、
先師各上人をはじめ檀信徒皆様、今年亡くなった方々など
全ての方のご供養をし、精進を期しました。

祖母が亡くなったと昨日ブログに書いたところですが、
今年は総代をお勤め下さった大恩あるお檀家さんも
亡くなった年となりました。
物心両面に亘ってお寺をご支援下さり、実の家族のように
私を温かく見守り、お寺を愛して下さった方でした。

思い出されるのは、総代さんのおうちでお経を上げた後に
お話しする際、いつも仰っていた事です。
「由緒のあるお寺だから何とか守っていって下さい」
「盛り立てていって下さい」「私も力を尽くします」
といった事をよく仰っていました。

最期に人を見送る時には、故人との思い出が色々と甦りますよね。
その思い出の中には必ず、故人が私たちに伝えてくれている事が
あると思うんです。
それを汲み取って活かすのが、残された者の使命なのでは
ないでしょうか。
そうした命のリレーや思いの引継ぎが、人生を切り開いたり、
人生の支えになっていくように思います。

総代さんから託された思いを受け止めて、これからも住職を
お勤めしてまいります。来年もよろしくお願いいたします。

いいお正月をお過ごし下さい!

和歌山県新宮市にあるお寺 日蓮宗本廣寺