裏千家淡交会南紀支部の皆様の茶筅供養をお勤めしました。
茶筅供養はお茶を点てる道具の茶筅に感謝の供養をし、併せて腕前の上達を祈るものです。
4茶筅

消耗品だけれども、ないとお茶が点てられない茶筅。これに感謝してわざわざ供養しよう、というのが良いですね。私は門外漢なので勝手な想像かも知れませんが、ないがしろになりがちな物に焦点を当てる事でむしろ初心に返られるのではないでしょうか。

役目を終えたもの、壊れたものにさえ敬意を払い大事に扱う事は日本人の美徳です。そういう心があるから今あるもの、新しいものをまた大事に出来るのだと思います。
持続可能な社会という言葉を聞かない日がありませんが、外国から来たこの言葉に飲まれる前に、今一度自分たちの国の美徳や価値観を省みたいものです。

和歌山県新宮市にあるお寺 日蓮宗本廣寺