お盆の棚経にまわっております。
お檀家さんが変わらずお元気そうだと良かったなあと安心するのですがそれ以外にも小さなお子さんの成長が見られた時などは心が和みます。
あまり大人に慣れていなかった子が、今年は張り切って
「こっち!(`・ω・´)」
とお部屋に案内してくれたり挨拶をしてくれたり、目覚ましい成長をしていました。
親御さんのしつけが素晴らしいんだなと思うとともに、お子様が仏事に同席する事で成長のきっかけになっていると良いなあと思います。

他に印象に残ったのが、お経を終えて振り返ってみると、ものすごい笑顔で私を見ていたお子さん。
今まで会った人の中で一番いい笑顔だったかも知れません。
その素敵な笑顔で好きなアニメなどを紹介してくれまして、屈託のない笑顔に元気をもらいました。
えがお

思い出されたのは無財の七施といわれるもので、財がなくても出来る布施です。
無財の七施というのは

眼施 優しいまなざし、慈しみのまなざしで接する
和顔施 にこやかな、和やかな顔で接する
言辞施 相手を思いやった言葉をかける
身施 身体を使った手伝いや奉仕
心施 心配り、思いやり
床座施 席や場をゆずる
房舎施 家に泊めたり休ませてあげる

の7つをいいます。
小さなお子さんからまさに和顔施を受けた気がします。

笑顔で接する、優しい言葉をかける。
それだけで人はお互い元気になったりほっと安心したりします。
イライラ過ごすよりニコニコ優しい言葉をかけて過ごす方が自分も人も幸せです。
それに笑顔はその人を輝かせますね。

「わざわいは口より出でて、身をやぶる。さいわいは心より出でて、我をかざる」
という日蓮聖人のご遺文があります。
言葉や行い、心がけ一つでわざわいにも幸いにもなります。
幸いを招くような笑顔を心掛けたいものです。

そうなれるように毎日毎日手を合わせ心を養わないといけないな、と表情死にがちな私は反省しました。