前回記事
疫病を通して考える1
 



私達は日ごろ死の恐怖を意識の外に追いやって生きています。
毎日交通事故の心配をしたり病気の心配をして
生活してはいられません。

しかし疫病の蔓延によって自分と死が隣り合わせであると
否応なく意識する事になりました。
こうしたストレスや環境の変化、先行き不安から
鬱や家庭内暴力など軽視できない問題が起きてきていて、
前回の厚労省からのラインアンケートにメンタル状況の項目が
設けられていたのはそうした背景があっての事だそうです。

ともあれ人も自然の一部であり
死と隣り合わせで生きているという事を
コロナウイルスは教えてくれたとも言えるのではないでしょうか。

私達は地球で生かされている生物の内の一つに過ぎず
災害や病、災難によっていつ命を落とすとも知れません。
それでなくても時々刻々と死に近づいています。

そうした事実を過度に恐れたり楽観したり目を背ける事なく
正しく観察し、謙虚に努力しながら生きようとする事は
より良く生き、良い人生を送る上で重要です。