今日二月十五日はお釈迦様ご入滅の日です。
寺院によっては涅槃会が行われます。

さて、この涅槃図につきものなのが
「お釈迦様のはなくそ」。
ご存知ない方はなんだ汚い話か
と思われるかも知れないのですが
そうではありません(笑)

涅槃図にお参りになった方にはお供養として
「お釈迦様のはなくそ」といって
あられが渡されます。



元は「花供御(はなくご)」という
お供え物の名称があるそうなんですが
それをもじって、はなくそに似てるあられを
「お釈迦様のはなくそ」というようになったそうです。

このあられを食べると、その年は無病息災で過ごせるといわれます。

さてお釈迦様が亡くなる際のお話として有名なのが
お弟子さんに向けておっしゃった言葉です。

お釈迦様亡き後、
一体どう生きていけば良いかというお弟子さんの問いに

自らを灯(ともしび)として自らをよりどころとせよ
法を灯として法をよりどころとせよ
他人をよりどころとしてはいけない

と諭されたといいます。
「法灯明 自灯明」といって仏教では有名な言葉です。

法(お釈迦様の教え)という普遍的な真理をよりどころとし、
人のいう事や周囲の事に惑わされず
確たる自分を立てれば大丈夫だという事です。

そう言われても全て自分で考え行動するのは
中々大変です。
人の指図に従ったり人の意見に乗っかるのって楽ですもんね。

権威のある人やマスコミが自信満々に喧伝していれば
「そうなのかな」「そうなんだ」
「じゃあいう通りやってればいいか」
と流されます・・・。

しかし今猛威を奮っている新型コロナウイルスなどは
国際機関や専門家が最初は大した事なさそうに言ってたのが
数日で目も当てられない状況になっています。

情報を鵜呑みにしたり空気に流されたりする事なく
自己を確立して正しい智慧で判断したいものです。