本日、ほうろく灸祈祷を行いました。


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ほうろく灸祈祷では、
ほうろく皿の上にもぐさのお灸を載せ、
それを頭のてっぺんに当てながらご祈祷を受けていただきます。

土用丑の日にお灸をするという暑気払い、健康増進の養生に
病を封じるご祈祷を掛け合わせた、一風変わったご祈祷です。


頭のてっぺんには、様々な経絡の交わる
百会というツボがあるそうで、
ここをお灸で温める事によって自律神経を整えたり、
血流が良くなったり、と
様々な体に良い効果が期待出来ると言われています。
また、もぐさが燃える際には副交感神経を優位に(リラックス)する効能があるそうですので、これが免疫力を高めたり炎症や痛みを和らげるとも言われます。

殊に頭痛、中風(脳血管障害)、
暑気払いに効験があるというご祈祷なのですが、
当山においては万病封じ、子供のかん封じも併せて行います。

お決まりのうなぎを食べる食養生もいいですが、
モウモウとお灸の煙が立ち込めるお堂の中で
ご祈祷を受けるというのは、
中々の非日常的な体験で夏の養生におすすめです。

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↑虫がついた事に加え連日の暑さ、
更に雨も殆ど降らない悪条件が重なって、
葉っぱが全滅して元気がなかったバラですが、
水をあげるとすぐに葉っぱと花をつけていました。

少し手を加え養生する事を心掛ければ、
一見ダメになったようでも
生命には再び輝きを増す力が秘められているように思いました。


和歌山県新宮市にあるお寺 日蓮宗本廣寺