本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

瞬く間に三が日が過ぎ、寒風吹きすさぶ中のお札配りも終えて、何とか正月を乗り越えたなという感じです。

今年は帰省された方が多かったですね。
ご参拝の皆様も去年はお見えでなかった顔ぶれが揃ってる事が多く、嬉しくなります。

我が家も久々に弟一家が帰って来ておりました。
そのにぎやかな事。
姪たちは朝から晩までフルパワーで、こちらは見てるだけで本当に疲れ・・・もとい楽しかったです。

ただ実際のところ、世間がお休みの時はお寺の繁忙期というのが常でして、弟が帰省している時は私がグッタリしてるという事が多いんですよね
姪はそういう所もよく観察していて、午前中のまだ疲れてない時の私を見て「昨日と全然ちがう」「だって昨日全然笑ってなかったもん」と指摘してくるのでドキッとしました。

お正月にご祈祷を何座か勤め、夕勤を終える頃には精も根も尽き果てて、知らない間に抜け殻状態になってしまいます。

団欒の時や人に会ってる時に「ちょっと今日の分は愛想切らしちゃったんで、また明日の元気な時にお願いします」ってわけにはいかないですよね。むやみにカラ元気をやる必要ないにしても、久々に会う時くらい穏やかな笑顔を絶やさないようにしたいものです。

「柔和にして質直なる者は則ち皆我が身(=仏)を見る」

心が柔軟で和やかにしている者、素直で実直な者であれば、仏の姿を拝する事が叶うと法華経にあります。
そういう心で生きていれば大事な事に気付いたり大切な人に出会えたりして、仏に近づく事が出来るのだろうと思います。

いきなり反省の年始です。
姪は人に優しく、全力で一日一日を楽しく過ごしているので、見ているこちらに色んな事を気付かせてくれます。変化の人(姿を変えて現れる、人を助けたり気付きを与える仏様の遣い)だったのかも知れません。


和歌山県新宮市にあるお寺 日蓮宗本廣寺